「草太郎の為に1勝を贈るぞ」
みなさんこんにちは、任意売却コンサルタントの新井です。
お盆が明け、夏本番のこの季節、みなさんいかがお過ごしですか?
この猛暑の中、全力で戦っている熱い方達がいます。
そう、高校球児達です。
連日、甲子園にて熱戦が繰り広げられていますね。
一生懸命にプレーする姿には本当に感動させられます。
「草太郎に1勝を贈るぞ」
今回、このブログのタイトルにさせていただいたこの言葉。
これは、今夏の宮崎県代表、日南学園の選手達が試合前に円陣を組んで
大声で何度もかけ合った言葉。
甲子園行きの切符をかけて挑む地方大会。
そんな地方大会の前に日南学園ナインに届いた1通の手紙。
差出人は、草太郎君の両親。
草太郎君は小学2年から野球を始めた野球少年。
10歳の時に甲子園で観戦した日南学園の試合に感動し、高校生になったら
日南学園に進学し、甲子園に出場する事を夢に見ていたのです。
でも、草太郎君はこの翌年、病気を患いました。
病室のベッドで「野球がしたい」と何度も繰り返す草太郎君にお父さんは
「1イニングずつ治そう」と励まされていたそうです。
しかし、草太郎君は今から5年前、12歳という年齢で生涯を終えました。
生きていれば、今年、高校3年生。
本来ならば、日南学園のユニフォームを身にまとい、この甲子園で仲間たちと
思い切り投げ、走り、打ち、笑い、泣いていたことでしょう。
草太郎君のご両親からの手紙には、闘病を記したうえで
「甲子園に出場して下さい。必ず応援に行きます」と綴られていたそうです。
手紙を読んだ日南学園の金川監督は、
「野球がやりたくてもやれない子がいる。」
と選手たち一人一人にその手紙を読ませたとの事です。
そして、日南学園の快進撃が始まりました。
気迫溢れるプレーで地方大会を勝ち進み見事、地方大会を制し、
甲子園出場を決めたのです。
そんな日南学園ナインが甲子園で試合に挑む直前の円陣でかけ合ったのが
「草太郎に1勝を贈るぞ」というこの言葉だったのです。
この話を聞いた時には涙が止まりませんでした。
自分たちの仲間として草太郎君を想う日南学園の選手達の気持ち。
そして、スタンドでその姿を見つめる草太郎君のご両親の気持ち。
そして、草太郎君もここに立ちたかっただろうなという想い。
日南学園は気持ちを一つにし、試合に挑みましたが結果は愛知県代表の
東邦に3-11で敗れました。
しかし、最後の最後まで諦めずに戦い抜いたその雄姿は
見るもの全ての人に伝わるぐらい、素晴らしいものでした。
スタンドからのあの大きな歓声と拍手。
これが、日南学園の方に対するみんなの答えですね。
負けはしましたが、本当に皆さん、立派でした。
きっと、天国の草太郎君も大きな歓声と拍手、送ってくれているはずです。
試合後に宿舎で日南学園ナインと草太郎君のご両親が対面されたそうです。
「息子を心に留めて勝負に挑んでくれた。ありがとう」
と、草太郎君の写真を手に語り掛けられたとの事でした。
私自身も野球をしてきたプレーヤーであり、また、今は野球少年の父親でもあります。
当たり前にキャッチボールが出来る事一つがどれほど幸せな事か、あらためて
考えさせられました。
甲子園もいよいよベスト8が出揃いました。
流してきた汗も涙も、全てはこの時の為に!
選手はもちろん、保護者の方、指導者の方、ご友人の方、皆さんを心より
応援しています。
「草太郎の為に1勝を贈るぞ」