名義変更のリスク
みなさん、こんにちは。任意売却コンサルタントの鈴木です。
明日からセンター試験がスタートします。
私にも受験生の時代がありましたが、
学生のみなさんには総復習と知識の更なる詰め込みより、
まずは体調管理でしっかり100パーセントの実力を出せるよう
万全の体制で臨んでもらいたいものです。
今日はとある方の失敗談をご紹介します。
Aさんは横浜にマンションをお持ちでした。
内装業の会社を経営しており、自己資金1500万でマンションを購入。
その後の住宅ローンも順調に支払いを続けていました。
が、景気の悪化から仕事が激減。
さらには発注者が倒産したり、入金が遅れたり。
それでも職人さんに払うものは払わないといけません。
そんな状況ではとても支払えそうにありません。
いずれはマンションにも差押が入ると思い、
奥さんに贈与して名義を変更してしまいました。
婚姻期間が20年以上の夫婦には居住用財産の特別控除枠2000万があるんですが、
Aさんはまだ15年です。
ローンが残っているので負担付贈与で時価よりも贈与額は低くなりますが、
それでも2000万近くします。
最高税率50パーセントの税率で贈与税が課され、
結果として税務署の差押が入ってしまいました。
知り合いの方からのアドバイスでやったそうですが、
素人の浅知恵はあまりに危険です。
※仮に婚姻期間が20年以上でも、
金融機関に黙って名義変更すると期限の利益の喪失事項に当たるため、
金融機関は競売の申立が可能です。ご注意を!
ローンの支払いなど厳しいなと思ったら、まずはご相談下さいね。