こんにちは、東京オフィス 任意売却コンサルタントの浜崎です。
私たちは、任意売却を進める前に相談者の方と必ず面談をします。
相談者の方の背景や希望も様々だからです。
私たちにとっては「聞くこと」も大切な仕事なのです。
そんな私が、最近、読んだ本をご紹介したいと思います。
阿川佐知子さんが書いた「聞く力」という本です。
既に読まれた方も多いかもしれません。ベストセラーになりましたよね。
阿川さんといえば週刊文春の対談ページやテレビ朝日系の「TVタックル」でもお馴染みの方です。
この本はすでに100万部を突破し、2012年の年間ベストセラー第1位になっていました。
あれだけ多くのインタビューをされている方が書いた本なので、いったいどんな凄い事が書かれて
いるのだろう?
最初はこのような興味本位で読み始めました。
ところが、「まえがき」は阿川さんがこの本の出版をためらう件から始まります。
本編の書き出しも
「私はずっと、インタビューが苦手でした。正直なところ、今でも決して得意だとは思っていません。」です。
私は一気に興味が湧いてきました。
じゃあ、どうやって阿川さんは海千山千の方々とのインタビューを成功させてきたのだろう?
本にはお世辞にも上手とは言えない失敗談のような話から、参考になる話、心温まる話等いろいろ
な体験を通して、阿川さんが「阿川さんらしい」インタビューに目覚めていく様が面白おかしく
つづられていました。
その中でも、特に私が印象に残った2点についてご紹介します。
最初は、阿川さんが糸井重里さんから聞いた話として紹介していたお話です。
糸井さんは、震災後、被災地へ行って何か役に立つ事をしたいが、どこへ行って何をすればいいか
分からず心が右往左往していたそうです。
そんな時、津波に遭いながらも命からがら逃げ出した女性と知り合い、正直にその事を話したそうです。
そうするとその女性が「避難所に行って、避難している方の話を聞いてほしい。」と答えました。
私は驚きました。
それだけでも、避難している方が喜んでくれることに。
その女性によれば、避難している方はみんな九死に一生の体験をした方ばかりで、誰も親身なって
自分の話に耳を貸してくれるような状況ではないというのです。
避難している方にとっては話を聞いてくれるだけで、孤独じゃないって分かるから、自分が忘れられ
ていないと気づくから嬉しいのだそうです。
「聞く」ことが、そんな大きな力を持っていることに改めて驚きました。
お金をかけなくても、誰でも心の支えになってあげることができるのです。
次は、笑福亭鶴瓶さんが「トーク(会話)は生もの」とおっしゃった話です。
予定調和に進んだ話より、脱線に次ぐ脱線で、転がるように進んでいく話の方が、うつろいやすい
人間の本質を味わうことができて興味深いというのです。
話す人と聞く人との間に起こる予想もつかない化学変化が、思いもよらない発見であったり、話し手
に新たな「気づき」をもたらすこともあります。
住宅ローンという生涯初めての難題に直面して、頭が整理されていないまま、大事な判断を間違え
たり、先延ばしにしても希望の結果にたどり着くのは困難でしょう。
人に話しながら、改めて自分の頭を整理して、忘れかけていた引き出しを開け、思いも寄らない解決
方法に気づくかもしれません。
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